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パナマ運河、バックログ増加への対応として一時的に予約枠を削減

2023年8月11日
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パナマ運河の通航待ち船舶のバックログが劇的に増加しているとの報告を受け、当局は今後少なくとも2週間、予約システムの変更を船会社に通知しました。パナマ運河庁は8月から干ばつの影響で1日の通航数を減らすことを発表しており、その後、予約獲得のための抽選制度への参加を船会社に奨励しています。

「8月8日より、パナマックス閘門の使用に関して『予約条件3』という新たな予約条件が適用されたことを顧客に通知しました」とパナマ運河庁は本日確認しました。「この調整は、2023年8月21日まで有効で、すでに待機中または航行中で事前予約を取得できなかった船舶の混雑を緩和することを目的としています。」

パナマ運河では、予約の有無にかかわらず、1日の通航数を約32隻に削減しました。大型船用の新ネオパナマックス閘門を通過する船舶は1日10隻程度とし、残りはLNG運搬船やバルク船が多く使用する旧閘門を利用しています。一方で喫水制限は引き続き44フィートに設定されており、2024年まで継続する見通しです。これにより大型コンテナ船は積載量の削減や、陸路での積み替えを余儀なくされています。

制限導入以降、待機船舶の数は急増しており、ロイターはパナマ運河当局の情報として、現在最大で160隻が待機しており、一部では最大3週間の待機が発生していると報じています。グローバル代理店のWaterfront Maritime Servicesによると、予約数はわずか1週間で38隻から54隻に急増し、予約のない船舶も83隻が通航待ちをしているとのことです。

現在実施中の一時的な条件下では、予約スロットは合計14枠(超大型船用10枠、通常船用4枠)に制限されています。運河庁は既存の予約には影響がないことを強調しており、今後はより多くの船舶に予約を取得してほしいとしています。

通常、パナマ運河では1日に23の予約枠を提供していますが、整備などで通航能力が大幅に減少する期間には16枠に減らされることがあります。今回の制限にもかかわらず、パナマ運河庁は需要の高さが変わっていないことを強調し、待機時間の長期化につながっているとしています。

「以前にも長蛇の列はありました」とパナマ運河庁長官のリカウルテ・バスケス・モラレス氏は語ります。彼は、競争力と運用能力の確保に向けた積極的な対策として、情報発信の重要性を強調しています。

一部の船主は遅延を避けるために代替手段を模索しているとアナリストは述べています。S&Pグローバルによると、一部の荷主は荷物を2隻の小型船に分けたり、パナマ運河を迂回する長距離ルートを選択することを検討しているとのことです。現時点では喫水制限はLNG運搬船に影響していませんが、さらなる水位低下が起きた場合、冬季に需要が高まるヨーロッパやアジア向けのLNG輸送に影響を及ぼす懸念も出ています。

出典:The Maritime Executive
パナマ運河庁による通航数制限により、バックログが増加中です。(パナマ運河庁)
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